発達科学コミュニケーションの基礎講座を受講開始後、1ヶ月ほどたった頃の事です。
今までの習慣がどうしても手放せず、
学んでも変化を感じられない事に、焦りを感じていた時期がありました。
そんな私に、ある日届いたトレーナーからのメール。
このメールのおかげで、今の穏やかな日常があるんだと言っても過言ではありません。
どのようなメールだったのか? 読者の方におすそわけしたいと思います(^^)
長男の生活が一変!昼夜逆転を悪化させないため、過干渉がやめられない・・・
私が、発達科学コミュニケーションの基礎講座を受講するきっかけになったのは、
不登校が始まってから半年経過し、無気力化が進んでいた、
当時中学2年生の長男の事を、何とか助けてあげたいという思いからでした。
以前長男は、いつも朝6時半前後に起きて、7時半には家を出て登校していたのですが、
学校に行けなくなってからは、朝起きられなくなり、
私が発達科学コミュニケーションの基礎講座を始めた頃は、すでに昼夜逆転気味の状態でした。
昼~夕方にようやく起き、翌日の0時~朝方まで起きている、そんな状態だったので、
登校出来るようになった時に、朝起きられず辛い思いをするのは長男だから、
これ以上悪化しないようにしなければ!という思いが、私の中に常にありました。
でも、発達科学コミュニケーションの基礎講座で、
[出来ていない事はスルー]する事を学んでいたので、
その思いをひた隠しつつ、学んだとおりの声掛けのみ、し続けました。
ところが、日中は気を付けていても、
眠い時や、朝起きたばかりの時の私は頭が回らず、
うっかり以前の声掛けが出てしまい、
言ってはいけないセリフを言ってしまう事がやめられませんでした。
[過干渉]の声掛けです。
「あれ?もう○時だよー。まだ起きてたの?早く寝ようね?」
「えっ?もしかしてずっと今まで起きてたの?どうしたのー?もう朝だよー?」
「電気つけると逆効果だから、眠れなくても電気つけない方がいいよ?」
「今から寝て、また朝起きられるの?」
過干渉にプラスして、このようなネガティブな印象を与えるセリフが出てしまう事もありました。
昼夜逆転悪化の原因をなくせない・・・。併行して起こっていた次男の問題
実はこの時期、小学6年生の次男が、長男の部屋に勝手に入ってきては入り浸る事が頻発していて、
1人、部屋で静かに過ごしたい長男にとってはストレスになっていました。
いくら長男が
「出ていって」
と頼んでも
「いやだね」
と、はねのけて居座る次男に、
私は長男にヘルプを出されて、次男を説得する毎日に疲弊していました。
次男は、自分が寝る時間になると、ようやく長男の部屋から出ていく事が多かったため、
長男は、夜遅くなってからようやく1人で過ごせる時間が持てていました。
実際に長男は、
「夜中の方が静かだし、部屋に誰かが入ってくる事もないから」
と、夜遅くまで起きている理由を、正直に打ち明けてくれていました。
長男のストレスになっているこの問題を一刻も早くなくし、
昼夜逆転の悪化をくい止めなければ!
私自身、精神的に疲弊しながらも、良い方法はないか考えを巡らす毎日でした。
発達科学コミュニケーションを学ぶ前の私は、
この次男の問題を解決すれば、長男の昼夜逆転も少しはマシになると分かっていたので、
とにかく次男を長男の部屋から出す事に必死でした。
長男からのヘルプに応じ、
私は、どうしたら次男が長男の部屋から出ていくか?
長男の部屋に行かないようにするにはどうしたら良いか?を、
いつもいつも試行錯誤しては実行していました。
将棋やUNOなどが好きな次男に
「夕食が終わったら、お母さんと勝負しない?」
と誘い、長男の部屋に行くよりこっちの方が楽しい!と思ってもらえるようにしていた事もあります。
ですが、そのやり方で効果があったのは3~4日間。
「もう、飽きた」
と言い、再び長男の部屋に行くようになってしまったのです・・・(涙)
また、次はどうしようか…と、試行錯誤する日々が始まりました。
ある時は、次男に暴言を吐かれ、
カーッと頭にきて、次男を無理矢理引っ張って自室に戻した事もありますし、
主人にもヘルプを出して、次男を力任せに長男の部屋から引っ張り出してもらった事もあります。
でも、結局そんな事をしても、
次男は涙をためて歯を食いしばりながら、ダーッとまた長男の部屋に戻ってしまい、
もっともっと居座ってしまうだけだったので、
本当にもうどうしたら良いのかわからない・・・
次男に振り回されるしんどい毎日でした。
どうしても昼夜逆転が許せなかった当時の私
次男が小学校から帰宅後、
あるいは、小学校が休みの土日祝や、冬休みなど、
日中も次男が家にいるような日は、
長男が、日中1人の時間が取れず、
昼夜逆転になってしまうのは無理もないという事は、頭では理解していました。
発達科学コミュニケーションを学び出してからは、
[余計な一言]を言わないよう気をつけるようになりましたが、
半年前までの長男の状態に少しでも戻ってほしいという思いと、
昼夜逆転に対する悪いイメージが抜けなかった私は、
気をゆるめると、つい[余計な一言]が出て、長男を追い詰めるような言い方をしてしまう・・・、
そんな自分が苦しくて仕方ありませんでした。
再登校する気配がすっかりなくなった長男と、私の焦り
それに加え、
「次、学校行く時これ持っていって」
と、学校に返却しなければならない物を私に渡してきて、
[学校まだ行く気ないよアピール]をしてくる事も、苦しい気持ちを増長させました。
しかも、登校しない事を全く気にしてないかのように淡々としている事もまた、
私の不安をかき立てました。
ほんの4ヶ月前の夏休みの時は、
「夏休み明けから登校するよ」
と言いながら登校準備をしている姿を見て、希望が持ててたのですが、
冬休み中は、再登校の気配が全くないばかりか、
逆に悪い方向に進んでいっているように感じ、母である私の方が精神的に参っていました。
苦しい思いをトレーナーに聞いてもらった結果・・・。トレーナーからの1通のメール
私は、その苦しい思いをありったけ書き出し、
発達科学コミュニケーションのトレーナーに、メールで送りました。
もうどうしようもなく、1人では抱えきれなくなっていたし、
学んでも上手く出来ない自分を、何とかして軌道修正してほしいという思いもあったからです。
翌日、トレーナーから待望の返事メールが届きました。
トレーナーはまず、今の私の状況に共感してくれました。
トレーナーも以前は私と同じように、息子達に対し[余計な一言]がやめられない1人だったからです。
そしてトレーナーは、苦しんでいる私に対し、
不登校経験者の実例を元に、精神科医が執筆した記事をコピペして送ってくれたんです。
その記事はとても分かりやすく、私の中にスーッと入っていきました。
抜粋になりますが、一部紹介します。
・不登校中の子どもが昼夜逆転してしまう理由の1つとして、
「朝は社会が動き出す時間だからイヤだった」
「登校する声が聞こえてくるのがつらく、その時間をやり過ごすため」だという事。
・昼夜逆転している子どもに対し、親は特別な事は何もせず、後ろから見守るだけで良い。
すると子どもは[ありのままの自分を受け入れてくれてる]と感じて落ち着き、
次第に就職など動き出す事が出来るようになるという事。
・昼夜逆転は、エネルギー消費量が必要最小限で済む生活スタイル。
[自分の命を守るための行動]なので、心配いらないという事。
・昼夜逆転して、食事がまばらだったり、お風呂に入れなくて困るのは子どもか親か?
改めて考える必要があるという事。
昼夜逆転の価値観が揺さぶられた、専門家の記事
私は、ハッとしました。
特に[昼夜逆転は自分の命を守るための行動]という部分にです。
思えば、確かに思い当たる事はたくさんありました。
次男が日中自分の部屋に来るため、1人で安心して過ごせる時間は夜中だけだから・・・という事が、
長男にとっては一番の昼夜逆転の理由だった事は間違いありません。
ですがそれ以外にもまだあったんです。
規則正しい生活をするとなると、
「朝だよー、今日は何時頃起きる?」
「ご飯出来たよー。暖かいうちに食べにおいでー」
「今日の夕飯はカレーだよー」
「お風呂空いたよー」
と、色んな事を伝えに、親である私が何かと長男の部屋に行くわけですが、
それすら長男は
「いちいち言わなくてもいいよ。起きたい時に起きるし、行きたい時に行くから」
と、イヤがっていた事を思い出したのです。
長男にそう言われて以来、声掛けをやめるようにはなりましたが、
日中寝て、夜中に起きていれば、
日中起きて、夜中は寝る私と正反対の生活になるので、
煩わしい声掛けを聞かずに済む事も、昼夜逆転の理由の1つだったのです。
それに長男は、幼少の頃から光や音に敏感だったので、
人並以上に電気や太陽がまぶしく感じたり、
ちょっとした音にも驚いたりする傾向がありました。
でも夜中なら、自分の部屋の照明だけを少し暗くすれば光の問題はクリア出来るし、
イヤホンをすれば、ちょっとした物音も気にせずに済むので、
昼夜逆転は、長男にとっては快適だったのです。
[命を守るための行動]と言われると、ずっしり重たい言葉に感じられますが、
その時の私には、本当に[重く]響きました。
長男からしたらそんなつもりはなく、気づいたら昼夜逆転になっていただけかもしれません。
でも無意識とはいえ、自分を守るためにそうなったのなら、
昼夜逆転を受け入れるよう私の方が変わらなければ!と感じたんです。
変わりたくても変われない私に[喝]を入れてくれたトレーナーからのひと言
もう1つ、私はトレーナーに、
長男が再登校する気配がなく、私自身が精神的に参っている事も伝えていました。
それに関して、トレーナーからこんな返事が届いたんです。
「学校に復帰する時期はKくん(長男)が決めるもの。
昼夜逆転で規則正しい生活が送れないくらい、まだまだ心が不安定なんだと捉える事です。
結果を急がないことが大事です。
決めるのは全部Kくんです。
Aさん(私)ではありません」
私は読んだ瞬間、全身からサーッと血の気が引きました。
発達科学コミュニケーションの基礎講座の学びの中で、
[課題の分離]が大切だという事は知っていました。
なのに、私は全然まだ出来ていないんだ!と気づいて衝撃を受けたのです。
トレーナーがメールで送ってくれた精神科医の記事内に、
課題の分離について書かれていた事も、後押しになりました。
例えば、子どもが宿題をしないで遊んでばかりいる場合、
やらないまま寝る時間になってしまって困るのは親?それとも子ども?
この答えは[子ども]です。
・遅くなったけど、睡眠時間を削って宿題に取りかかる
・朝早めに起きて、宿題をしてから登校する
・宿題に手をつけないまま登校する
どれにするかは[子ども]が決める事です。
長男の問題もこれと同じで、
・実際登校するのは長男
・登校しないと決めるのも長男
・このまま登校しないで、来年の高校受験が危うくなっても、それは長男の問題
私の中で少しずつ、問題の答えを解くように、ようやく納得する事が出来たのです。
課題の分離で、過干渉や余計な一言を手放す事が出来た!
トレーナーは、私にその事を気づかせるため、
あえてキツめの言い方で[喝]を入れてくれたのです。
おかげで、私は[課題の分離]をその瞬間から少しずつ出来るようになっていきました。
すると、課題の分離をすればするほど、
私はどんどんラクになっていったんです。
それは、今までいかに子どもに対し過干渉をしていたかを証明する事でもありました。
子どもの問題なのに、
私は[自分も親として考えなければならない問題]として首を突っ込み、
解決しないと、勝手に苦しくなったり疲弊していたんです。
過干渉もそうですが、
課題の分離も、自分では意外と気づけないため[厄介な問題]だなと感じました。
鈍い私にキッパリと言い放ち、その事を気づかせてくれたトレーナーには本当に感謝です。
そのおかげで、今、こんなに穏やかに過ごせているのですから・・・。
あの日のメールは、私にとってまさに[ターニングポイント]。
この日を境に、私は今の私に向かって、近づいていったんです(^^)