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HSC(繊細な子ども)の体調不良 環境の変化によるストレスを和らげる対応をしよう

子どものHSC

新学期を迎えるたびに、
うちの子、いつも体調を崩すのよね…
と、感じている方はいませんか?

クラス替え・進級・進学等で、
環境の変化が著しい4月は、
繊細な気質の子どもは特に、
その大きな変化に心も体もついていけず、
ストレスを溜めやすい
ように感じます。

そういった子どもを救うためには、
どんな対応が有効なのか?

今回は、HSC(繊細な気質を持つ子ども)傾向がある、長男の過去を振り返りながら、
有効と思われる対応を、
おすそわけします(^ ^)

幼稚園の入園式直後、いきなり入院した長男。環境の変化も関係あり?

高熱が出た男の子の額に手を当てる母、病院で鼻から栄養剤を入れてベッドで眠る男の子

あれは長男が3才の頃。
幼稚園入園式から、わずか3日後の夕方、
突然、長男が高熱を出し、緊急入院しました。

数日前に2歳下の次男が[ロタウイルス]を発症していたのですが、
軽症で済み、ホッとした矢先の出来事でした。
診断結果は、次男同様[ロタウイルス]。
発症した土曜日は、掛かりつけ医が午前中のみの対応しか出来ないため、
緊急入院が必要となったのです。

次男は軽症で済み、3日ほどで完治したのに対し、
長男はとことん悪化し、
1週間、療養期間が必要でした。

確かに、次男からもらった病気であった事は間違いありません。
幼稚園も、午前中だけの[慣らし保育期間中]で、
入園したての子どもに、負担がかからないよう配慮してくれていました。
ですが、長男にとって、この入園式後の3日間は、
不慣れな環境に、心も体も対応し切れず、疲労が重なっていたのかもしれません。
そこにプラスして、感染症をもらってしまったがため悪化してしまった…
と、当時は否定出来ませんでした。

実際、退院して幼稚園に行けるようになっても、
長男は

「行かない!」

と、毎朝言うようになり、幼稚園を嫌がりました。
何とか幼稚園に着いたとしても、玄関で泣いて、
なかなか中に入る事が出来ず、
長男との会話の中から、

[ママと離れるのがイヤだ]という
[母子分離不安]

が、ある事に、すぐ気づきました。
誕生会・参観日・保護者会など、
子どもと一緒に登園し、
そのままずっと親も幼稚園内で過ごせる日は、逆に

「早く幼稚園行こう!」

と、手を引っ張って催促するくらいでしたから、間違いありません。

入園前は、ずーっと一緒に過ごせたママが、
入園した途端、数時間ママと離れて過ごすわけですから、当然といえば当然ですよね。

ですが、こういった環境の変化に対応出来るか出来ないかは、その子どもの性格により大きく分かれると思うんです。

好奇心旺盛な子どもなら、すんなりと環境の変化を受け入れられるかもしれませんが、
どちらかと言うと長男は、
[環境の変化を受け入れるのに時間が掛かるタイプ]だろうな…という事は、薄々感じていました。

なので[想定内]ではあったのですが、
長男の場合は予想を遥かに超えるほどだったので、
毎朝どうやって登園する気にさせようか、
考えるのが大変でした。

長男ほど、
玄関で泣き叫んだり、中に入ろうとしない子どもは、他に誰もいなかったので、
幼稚園の玄関で、ママに手を振り、
先生とスーッと中に入って行く他のお友達の姿を見るたび、

 何で、うちの子だけ、
 こんなに毎朝スムーズにいかないんだろう…

 何で、うちだけ、
 毎朝こんなに大変なんだろう

と、いう不満が、いつも私の中にありました。

幼稚園の園舎前で泣く男の子と、何か提案する母

でも、私は自分が幼少の頃、同じ経験をしていて、
家族と離れる事がどんなに悲しい事か、
身を持って知っていました。
実は、私自身も初めて保育園に登園した3才の時、
送ってくれた祖母と玄関で離れられず、
大泣きした経験があるんです。

「おばあちゃん、行かないで~(泣)

と、泣き叫ぶ私を保育園の先生がなだめてくれて、
そんな私をチラチラ振り返りながら、後ろ髪引かれる思いで、ゆっくり歩き去る祖母の姿は、
何十年経った今でも、
悲しい記憶として、未だ残っているんです。

保育園の玄関内で泣く女の子と、帰って行く悲しい表情の祖母

逆に言えば、それほど私にとって

 記憶に残るくらい悲しい出来事

だったという事。
その経験があったからこそ、
私は、長男の気持ちを汲み取る事が出来たのです。
私は、何とか長男の気持ちを分かってあげようと、
毎朝毎朝、
長男にしっかり向き合いました。

長男 「(TV番組の)アンパンマン
    最後まで見たら行く」

➔ 最後まで見ると、
  幼稚園に遅刻が決定するけど、

私 「分かったよ、じゃあ見たら行こうか」
  と、長男の意見を受け入れる

長男 「●●に行く時に使う道で、
    ママにおんぶで行く!」

➔ 幼稚園まで遠回りになるし、
  ママの疲労は半端ないのは覚悟の上で、

私 「分かったよ、
   今日はその道から行こうか!」
  と、快くOKを出す

私 「パパの車で行くのと、
   ママとアンパンマン号(三輪車)で
   行くの、どっちがいい?」
と、選んでもらう

➔ どっちを選んだとしても、

私 「OK!じゃあ、パパの車ね!」
  と、快くOKを出し、
  長男の気が変わらないうちに出発する

このように、
とにかく長男の希望を聞き入れ、
叶え続けました。

三輪車と幼稚園の制服を着て笑顔の男の子

すると、長男の口から
待ちに待ったセリフが聞けるようになったのです。

「早く幼稚園行きたい!」

ここに来るまで実に1か月、
私も長男も本当に良く頑張ったと思います。

子どもは、
自分の思いをしっかり受け止めてもらえれば、
環境の変化に順応し、
安心して家以外の場所で頑張れるんだと、感じた出来事でした。

年中さんに進級直後、原因不明の高熱でダウン

額に保冷剤を貼った男の子と、母が仲良く工作しているイラスト

次に異変が起きたのは、
長男が年中さんに進級後すぐの事でした。

突然前ぶれもなく、高熱を出したのです。

掛かりつけ医では、インフルエンザ等の感染症とかではなく、ただの風邪だろうとの見立てでしたが、
今回は、周りに具合が悪い家族や、お友達がいたわけでもなかったので、
感染経路も原因も不明でした。

長男は乳児の頃から、
一度熱が出ると、とことん高熱が出る事が多く、
この時も40℃を超える高熱が出ました。
他の家族に感染しないよう、看病する私と2人だけの隔離部屋で過ごすようにし、
まだ2才の次男の世話を、同居する祖父母に任せ、
私はなるべく
長男と過ごすようにしました。
高熱が出たわりに、比較的元気な様子の長男に一安心しながらも、
折り紙などで一緒に遊ぶようにしたんです。

すると、3~4日ほどで完治し、
休み明けの幼稚園も、全く行きしぶる事なく、
スムーズに登園してくれたんです。

この時の私は、長男がスムーズに登園した事で、
まだ長男の[気質]には気づいていませんでした
しかし、翌年のこの同じ時期、
再び長男に[異変]が起こった事で、段々気づくようになるのです。

年長さんに進級直後、長男の目に異常が…!

大中小、3サイズの照明と、目をこする男の子

次の異変は、長男が年長さんに進級した春でした。

この年から、次男も同じ幼稚園に入園し、
毎朝楽しそうに登園していく2人にホッとしていましたし、
特に困った様子もなく、
順調にスタートしたかに見えていました。
ところが、ある日の夜、長男がこう言ったのです。

「電気が、
 大きくなったり、小さくなったりする…」

ん??と、思い、
「どんなふうに?」と、尋ねたところ、
どうやら、天井の動かないはずの電気が、
大きくなったり小さくなったりする
…との事。

気持ち悪さや、めまいなどはないようでしたが、
そう訴えてくる事が何度もあったため、
心配になった私は、掛かりつけ医に相談しました。
ですが、専門外で分からず眼科に行くよう言われ、
眼科で色んな検査をしてもらいました。

結局、何の異常もなく、眼科の先生には、

「弟さんにママの気が行っていて、
 もっと自分の方を見てもらいたい
 という、精神的なものから来る症状
 かもしれません…」

と、言われたのです。
確かに、この年から入園する次男と、何かと行動する事が多かったのは事実ですが、
なるべく長男とも遊ぶようにしてたつもりでした。
でも、私の愛情を受け取る側の長男からしたら
[全然足りてなかった]のかな…
と、気づかされ、
それ以降は、さらに長男に対して気を配りながら、
なるべく遊ぶようにしました。

すると、1~2ヶ月後には、
その症状がいつの間にか、なくなっていたんです。

ネットで調べたところ、
物が大きくなったり小さくなったり見える症状は
[不思議のアリス症候群]
と、言われるそうで、
原因不明ですが、
精神的なストレスから引き起こされる事は否定出来ないようです。

もし、精神的なストレスから来るものであれば、
有効な治療方法はないとの事ですが、
年齢が進むと共に自然と良くなる事が多いらしく、
長男もこれに該当したので、ホッとしました。

この出来事で気づかされたのは、

症状に振り回され、
必要以上に不安になり過ぎない

症状が出た[子どもの心]が、
安心・満足出来る環境作り

これが何より大切なんだ…と感じました。

この時の私は、まだ
[HSC(繊細な気質を持つ子ども)]という言葉も意味も知らず、無知な母親でしたが、
3年連続で、
4月になると、何かしらの症状が出る長男を見て、

環境の変化にとても敏感で、
人一倍ストレスを抱えやすい
タイプなんだ…

と、いう事に、ようやく気づいたんです。

安定していた長男に再び暗雲が…。リフォームによる環境の変化が腹痛に関係?

大工さんが木を削る様子、はしご運ぶ業者、綺麗なトイレ空間のイラスト

長男が小学校1年生になった4月、
[幼稚園]から[小学校]へと、
大きな環境の変化が訪れる事に備え、
私は入学前から気を配るようにしていました。

ところが拍子抜けな事に、
小学生になった長男は、
6年間全て、
4月に体調を崩す事はありませんでした。

あんなに病気がちだった長男が、
年1~2回休む程度になり、
すっかり逞しくなったのです。

ですが、この事が、私を油断させました。

2020年2月。
日本にコロナウィルスが初上陸し、
全国的に小学校が[臨時休校]となったのは、
長男が小学校5年生の時でした。

4月になると通常再開し、
小学校6年生に進級した長男は、
登校し始めましたが、すぐにまた再休校。
休校明けは分散登校、
修学旅行は延期、
運動会は分散開催など・・・、
通常とは異なる生活を強いられましたが、
その目まぐるしい環境の変化に、
長男は難なく順応していたので、
コロナウィルスによる環境の変化で、
体調を崩す気配はありませんでした。

異変が起きたのは、
その年の秋に、我が家で行った
[リフォーム工事]後。

トイレに不具合があったのをきっかけに、
思い切って、
トイレ全体リフォームに踏み切ったのですが、
1階と2階にあるトイレを、
1ヵ所終わったらもう1ヵ所という具合に順番に行ったので、
約2週間、工事が続きました。

ところが、リフォーム工事が無事に終わり、
ホッとしたのも束の間、
突然、長男が腹痛を訴え、
学校を1週間休んだのです。

こんなにたくさん欠席したのは、
小学校生活でこの時が初めてでした。
腹痛後、高熱が出て、かかりつけの医者で
点滴を4日間するほどだったのです。

額に保冷剤を貼って医者のベッドで点滴しながら眠る男の子

私は、まず[リフォーム]を疑いました。

長男は[喘息持ち]ではないのですが、
多少その[気]がある体質で、
幼い頃から注意が必要でした。

リフォーム工事をした事で、
家の中に目に見えないホコリなどが溜まり、
長男の体に悪影響を及ぼしたのではないか?
・・・直感でそう思ったんです。

リフォーム工事中は、業者が帰宅するたびに、
業者が通った廊下などを、
毎日毎日まんべんなく私と同居の母でモップ掛けなどを行い、掃除していたのですが、
予想を上回るほど、ほこりが残っていたのかもしれません。

実際のところ、長男の病気の原因は分かりません。
ですが、リフォーム直後の発症だっただけに、
疑いはどうしてもリフォームに向けられ、
やはり、環境の変化が長男の体調に大きく影響を及ぼすという事実を、久しぶりに突きつけられた出来事でした。

中学1年生になった長男の体調不良。環境の変化と共に、行事も関係あり?

額に保冷剤を貼り、家のベッドで気だるそうに眠る男の子

次に異変が起きたのは、長男が中学1年生の5月、ゴールデンウィーク明けの事でした。
突然発熱し、1週間まるまる欠席したのです。

今度は[小学校]から[中学校]へと、
再び大きな環境の変化があったわけですが、
[幼稚園]から[小学校]に環境が変わった時、
何事もなかったため、
この時の私は、
心の片隅にちょっとだけ[万が一の備え]をしていた程度でした。

実は、長男が発症する3~4日前に、
次男が[溶連菌]に感染しており、
隔離部屋で過ごし、
他の家族に感染しないよう対策をして、無事完治したばかりでした。

掛かりつけ医で、溶連菌の症状が多少見受けられ、やはり、うつっていた事が判明したものの、
実はもう1つ、長男には
[学校を欠席したい理由]があり、
精神的なストレスが、
[病気をもらいやすい状態にさせていた]事は否めませんでした。

欠席初日、この日は、
1年生の学年行事[校外学習]があり、
バスに乗って、
とある山のふもとで、カレー作りをする事になっていました。

ところが、長男はこの行事、
行きたくなかったのです。

私はてっきり、年に1回しかないこの行事に参加出来ず、さぞ残念がってるだろう…そう思い込み、

「今日は残念だったね…、
 今度代わりに、どこかの公園で
 家族でバーベキューやろうか!」

そう提案したのですが、

「別に全然残念じゃない。
 行きたくなかったから。
 むしろ行けなくてラッキーだし」

「外で食べてると、
 ハエとかが寄ってきてイヤだから、
 しなくていい」

「掃除とか、
 K(長男)は、早く終わらせて帰りたいからすぐやるんだけど、
 みんなはいつもしゃべってばっかりで、
 掃除しようとする頃には終わってる。
 いつもKばっかりやってる

長男が話す言葉の中には、
日頃の学校生活への不満も混ざっており、
きっと、校外学習の日も、カレー作りの後、
また自分だけが後片付けや掃除の場面で損するかもしれない…と、予想し、
イヤな気持ちになっていたようなんです。

後日、担任の先生に、当日の話を聞いたところ、
やはり長男が休んだため、長男の班は、
後片付けを大変そうにやっていたそうです。

「いつもこういうの、
 Kがやってくれてるから、
 今日は大変だ…

そう話している生徒もいたそうです。

…そうだったんだ…(悲)

長男の気持ちも知らず
[不参加で残念がってる]
と、決めつけてしまっていた自分の愚かさを反省し、
ストレスを溜めやすい長男の[愚痴]を、今まで以上に聞き、
少しでも発散出来るよう心掛けるようになりました。

行事と言えば、長男はこの1年前
小学校6年生最後の運動会の直前も
体調を崩していました。
運動神経抜群の長男でしたが、
運動会は好きではなく、いつも

「運動会やりたくない…

と、ぼやいていたんです。
当日はコロナウイルスの影響で、分散開催。
例年通りなら朝から15時頃までの長丁場ですが、
この年は午前中だけで終了した事は幸いでした。
症状が治まり、無事フル参加出来たのです。

中学生になって初めての体育祭にも、
長男の体は再び反応しました。

1週間前から腹痛で欠席が続き、

「体育祭行きたくない…

「中止になればいいのに…」

と、休んでいる間、ずっと言っていました。
体育祭3日前に症状が治まり登校出来たものの、
応援の複雑な振り付けをたった2日で頭に入れなければならない状況

「こんなの、たった2日じゃ
 覚えられるわけがない! 無理!」

と、さらにぼやきが止まりませんでしたが、
頑張り屋の長男です。
当日までに見事マスターし、
体育祭にフル参加出来たのです!

中華まんを笑顔で頬張る男の子

私は、子どもたちが幼少の頃から、
習い事のテストが終わった時や、
イヤだと思いながらも行事に参加した時は、
結果はどうあれ、その頑張りを認め、
美味しいデザートなどを用意して、
ねぎらうようにしており、
長男は、その事を
いつも楽しみにしてくれていました。

このちょっとした[ご褒美]が、
長男の原動力の1つになっていたようなので、
続けてきて良かったですし、これからも続けていこうと思っています。

ですが、私は、この校外学習と体育祭の出来事で、
長男は、環境の変化だけでなく、
自分がやりたくない行事にも、
まるで拒否反応を起こしたかのように
体調悪化という形で出るようになったな…
と、ハッキリ感じるようになりました。
「イヤだ!」と思う気持ち=精神的なストレスが、
体調悪化につながり始めたのです。

中学2年生になった長男。やはりリフォームが体調不良の原因の1つ?

点滴しながら眠る男の子を想像する母

体育祭以降も、
長男は何かと欠席が目立つようになりました。

コロナワクチンの副反応による発熱

原因不明の腹痛

風邪による発熱

背中の痛み

あらゆる症状に冒されながらも、
何とか中学1年生を無事終え、
中学2年生に進級した直後、
再び異変は起こりました。

ちょうど、新学期が始まってすぐ、
我が家は再びリフォームに踏み切っていました。
年頃になった長男と次男の個室をそれぞれ用意するためと、
古くなり、開閉するたびにうるさい玄関ドアと室内ドアを、静かなドアに交換するためです。
全ては、翌年受験を控えた長男のため、
環境を整えるべく行ったリフォームでした。

環境の変化に敏感な長男なので、
このリフォーム工事を行うにあたり、
私は、この時期で良いのか、かなり悩みました。

気候の良い時期の方が、
作業する業者さんも工事しやすい

6~7月は、暑い上に、梅雨で、
作業が思うように進まない事が予想される

8~10月は、猛暑で作業が厳しく、
作業中は窓を開けるため、
冷房を入れても家全体が暑く過ごしにくい

12~2月は、雪が積もりやすい地域なので、避けた方が無難

色々見据え、
やはり3~5月がベストという事になり、
心配しつつも、リフォームに踏み切ったのです。

私は、2年前のリフォーム後に、
長男が腹痛で長期欠席した事を、しっかり覚えていました。
なので、工事が終わるたびに、
毎回家中の窓を開けて換気を徹底し、
除菌ウェットシートをモップにセットして、
壁も廊下も拭き掃除をし、
2年前と同じ事を繰り返さないよう、
やれる事はやって対策をしました。

ところが、その努力の甲斐なく、
長男は再び腹痛に苦しんだのです。
今回は、リフォーム工事の最中に起こりました。

ペンキを塗る業者と、痛そうな表情でベッドで眠る男の子

前回の時以上に、腹痛が治まらず、
このままでは、いつまでも登校出来ないと感じた私は、
掛かりつけ医だけでなく、
胃腸科専門医にも長男を連れていき、
診察してもらいましたが、特に異常はなく、

 メンタル面からくる腹痛なのではないか

と、どちらの医者からも指摘されたのです。
心配していた環境の変化による体調不良が、
今回はとても深刻な状態で起こってしまったのです…。

確かに、ただでさえクラス替えや新教室、
新しい先生など、
進級した事による環境の変化があった事に加え、
リフォーム工事中は、
今までとは違う部屋で寝てもらったり、
今まで、母と次男と3人で寝ていたのに、
リフォーム工事後は、
新しくできた自室にたった1人で寝るという環境の変化があったわけです。
敏感な気質を持つ長男は、
この同時期に起こった2つの環境の変化に、
やはり対応しきれませんでした…。

私は、失敗した…と、反省しました。

1つは、さきほども話した、
リフォームを行う[時期]

業者さんがキツかろうと、
工期が長引く事になろうと、
春以外にすべきでした…。

そして、もう1つは、
リフォームを[行う事自体]

長男・次男の将来のために…
と、始めたリフォームでしたが、
実は、長男から[時期尚早]と言われ、
歓迎されてなかったのです。
半ば半強制的に始めたリフォームだっただけに、
もっと子どもたちの意見も聞くべきだった
と、反省しました。

私は、子どもたちが幼児の頃から、
中学生くらいになったらそれぞれ個室が必要かな…
と、構えていました。
リフォーム前まで、
長男と次男は1つの部屋に机を並べ、勉強したり遊んだりしていたのですが、
1人で静かに過ごしたい長男に対し、
誰かと一緒の方がいい次男は、
いつも長男の後にくっついて歩き、しかもにぎやかだったため、
長男のストレスになっていました。

「早く、自分の部屋がほしい…」

小学校高学年あたりから、
そう長男は私に訴えていたのです。
それを叶えるため、
そして長男の高校受験に間に合わせるため、
リフォームを真剣に考え始め着手したわけですが、
いざ、リフォームを始めようという矢先、

「別に、
 まだこのままの生活で良かったのに…」

と、長男がボソッと言ったのです。
私としては、一番のリフォームの決め手は
[長男の自室を早く作る事]だったので、

「えーっ?何だってーっ?」

と、混乱しました。
よくよく聞くと、長男は、
自室が出来る事は、嬉しいようでしたが、

「夜はまだ1人で寝たくない」

という気持ちがあり、
「まだ時期尚早」と言っていたのです。

もうリフォーム工事が、決定した後だったので、
正直にそう話してくれた、長男の不安を受け止め、
リフォーム後は、
私も長男の部屋でしばらく寝る事にしました。

辛い腹痛が、環境の変化によるものだとしたら、
ぐらついている長男の不安定な心が、少しは安定するかな…と思ったからです。

結果的に、約1週間後には、

「もう1人で大丈夫

と、1人で寝れるようになり、
リフォームによる環境の変化には順応出来ました。

ベッドで眠る男の子と、すぐ横で、布団を床に敷いて眠る母

しかし学校や次男に対するストレスは拭いきれず、
腹痛は延々続きました。

今回の腹痛の原因は、リフォームによるものより、
こちらの方の比率が圧倒的に高い事が分かったんです。

自分は、学校という場所に向いてない…
と、悟った長男は、
この腹痛をきっかけに、
次第に学校から足が遠のくようになり、
最終的には不登校を選択。
中学校に再び行く事はありませんでした。

[結論]すっかり健康になった長男。ストレスを感じない環境を手に入れよう

パソコンで学習しながら後ろを振り向いて話す男の子

約1年にわたり延々続いていた腹痛は、
中学3年生の5月に、ようやく消え去り、
それ以降も痛みが出る事はほぼなくなりました。

不登校中で、
家庭でも特に大きな環境の変化がない春は、
長男にとっては初めてだった事

[学校に再び行けるようになる事]
 を、望んでいた私が、

[学校に行かなくても何とかなる]と、
 どんな姿の長男も
 受け入れられるようになった事

これらが良い影響をもたらし、
長男がストレスなく、
心底安心して過ごす事が出来ている[証]でもありました。

いつもなら、何かしら症状が出やすい春の時期。
この年以降、長男は、
春に体調を崩す事がなくなったのです。

長男は時々、
体調不良が[どんな時]に起こるのか、
自分の事を検証するようになりました。

 初めて会う人
 初めて行く場所
 初めてやる事を、
 家族と一緒なら大丈夫だけど、
 自分1人だけだと、お腹が痛くなる

 車・バスなどの乗り物に乗ると、
 頭が痛くなる

 静か過ぎる教室は、何だか落ち着かない
 多少話し声がするくらいの方が、
 安心出来る

毎年クラス替えがあったり、
バスに乗って校外学習に出かけたり、
小学校の時よりは、
静かに授業を受ける環境の中学校は、
長男にとっては苦行だったのです。

そして、そういった自分でも
ストレスなく快適に過ごすためには…と考え、
中学校卒業後の進路を決める際、
自分に合った条件が全てクリア出来ている
[通信制高校]を選択したのです。

登校の必要がなく、
自分のペースで、
好きなように学習に取り組めるスタイルは、
ストレスフリーな環境を作りだし、
医者に行くのは、
インフルエンザの予防接種に行く時くらい。
すっかり健康になった長男の姿が
今、ここにあります。

[まとめ]環境の変化による体調不良・ストレスを抱えた子どもを救う7つの有効な対応

食事しながら、ご飯を盛っている母と話す男の子

環境の変化により、
体調不良やストレスを抱えた子どもを救うには、


子どもの希望を、出来る限り叶え、
 安心させてあげる


②子どもが希望する場合、
 一緒に過ごす時間をなるべく多めにとり、
 心を満たしてあげる


③やむを得ずリフォームなどを行う場合、
 子どもが不安がってる事はないか気に掛け、
 出来る限りの対処を行う


日頃から、良い親子関係を築きあげておき、
 いざ、ストレスに思う事が発生した時、
 子どもが、相談しやすい
 環境作りをしておく


⑤環境の変化に順応しようと
 頑張っている事を認め、
 子どものリクエストしたデザートなど、
 時々用意してねぎらう


⑥環境の変化が多い春は特に、
 子どもが抱える疲労は並大抵ではない
 と、捉え、
 帰宅後、多少ダラけていても、
 大目に見てねぎらう


⑦どうしても、環境の変化に
 順応出来ない場合、
 子どもの気質に合った
 ストレスのかからない
 環境探しを一緒に考える

このように、私たち大人が出来る事は
たくさんあります。

環境の変化に付いて行くのは、
子どもにとっても大人にとっても、
心身にかなりの負荷がかかります。
ストレスとなって、長男のように
体調不良という形で現れる場合もあります。

と、同時に、自分の気質に気づき、
どう対応すれば[自分を守れる]のか、
真剣に向き合うきっかけにもなります。

相手が子どもなら、
どうか子どもの発する[SOSサイン]を、
見逃さずに受け止め、
その子どもに合った有効な対応で、
環境の変化に負けないストレス耐性を
つけさせてあげたいですね(^ ^)

この記事を書いた人
こっこ

高校2年と中学3年の息子のママ
専業主婦

2人とも中学生になってすぐ、不登校・登校しぶり・無気力・昼夜逆転など様々な問題が発生

解決するため、たくさん学んで実行
その甲斐あって穏やかな日常を取り戻した今、その経験から得た気づきを、同じように苦しむ全ての方を救うべく惜しみなく発信

プロフィール詳細 

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