最近よく耳にするようになった[HSC]。
私は、息子がもしかしたらこれかも?
と、気づいた後、
自分もそうなのかも?
と、さらに気づきました。
繊細な子どもに対し、
接し方を誤ると、
子どもは心を閉ざしてしまう場合があり、
私自身、HSCの特徴があるゆえ、
過去しんどい思いをしました。
HSCの子どもの特徴、
そして、HSCの子どもに対する
正しい接し方について、
私自身の経験を元に、
こういう時はこうして欲しかった
と、いう具体例を、
この記事では書いていきますので、
HSCの子どもへの対応に悩んでいる方の、
参考にしていただければ嬉しいです(^^)
HSCの子どもの特徴① [カンが強い]想像力が豊か過ぎる?人並み以上に怖がる事が多い

HSCの子どもは、
[カンが強い]傾向が、特徴の1つ
に、あるようですが、私はまさにその通り。
小さい頃から、
あんたは、カンが強い子だから
と、言われてきました。
[カンが強い]という言葉は、
一度スイッチが入ると、
どんなに手を尽くしても泣き止まない赤ちゃんや、
光や音を敏感に察知して、極端に反応する
子どもによく使われていますね。
子どもの頃、私はそう言われてもあまりピンと来ず
ふーん、私って、そうなんだ・・・
と、良く理解出来ていませんでしたが、
物心ついた頃から、段々自分の持つ
[カンの強さ]を、
身をもって知る事となっていきました。
居もしない[お化け]を怖がる
夜中の救急車の音が怖くて布団をかぶる
伝記本などを読み、
歴史上本当にあった恐ろしい出来事
を、知って怖くなる
事件のニュースなどを聞いて、
自分も同じような事に遭遇したら・・・
と、想像して、勝手に怖がる
何もない時ですら、
急に怖かった事を思い出して怖がる
これだけ[怖い]と感じるものが多いと、
夜中にトイレに行きたい時は、とても困りました。
ここでは、[夜中のトイレ]
を、例に挙げて書いていきたいと思います。
私が子ども時代を過ごした家は、
祖父母が建てた昭和の古い家。
私が寝ていたのは2階で、
トイレに行くためには1階まで下りて、
玄関前を通らなければなりませんでした。
玄関は、ガラスがたくさん入った格子状の引戸で、
夜になると、戸の向こう側の暗さが不気味で、
風のある日はカタカタ音も鳴るので、
怖がりな私の神経を、
さらに過敏にさせたものです。
幼少の頃は、階段を下りるのが危ない
と、いう理由もありましたが、
私が、あまりにも怖がって
トイレに行けなかったため、
母が、2階に[おまる]を用意してくれて、
そこで用を足していました。

小学生になってからは、
さすがに[おまる]は撤去されましたが、
やはり怖くてトイレに行けず、
寝ている母を起こして、
よくトイレに一緒に行ってもらったものです。
ですが翌朝、
お化けが出ると怖いもん
玄関の前、通りたくないんだもん
と、言うと
お化けなんていないのよ~?
玄関の方見ないようにして
行ってごらん?
と言われて、笑われるだけでした。
[カンが強い]子どもには、刺激を和らげる接し方を

ですが、この対応は[NG]です。
怖い理由を、
子どもなりに一生懸命訴えているのに、
笑ったり、
お化けはいないと言って、
子どもの考えを[否定]するような対応では、
怖い気持ちを和らげる事は出来ません。
むしろ、
私がこんなに怖がっているのに
その気持ちを分かってもらえない・・・
と、親に対して
心を閉じてしまうきっかけになる可能性も
ありますから、
注意が必要です。
NG対応により、心を閉ざしてしまった
別件の話は、こちら ↓
親は、家事に子育てに毎日大変で、
疲れて眠っているところを起こされるのは、
確かにしんどいです。
ですが、子どもの事を思うなら、
ここは踏ん張り時です。
夜は真っ暗だから、怖いよね
お母さんが一緒に行ってあげるから、
いつでも起こしていいんだよ
玄関の戸の音が気にならないよう、
お母さんが、耳ふさいであげようか
トイレ終わったら、
寝るまで一緒にいてあげるから、
安心して寝なさいね

このような[共感]や[寄り添う姿勢]を
子どもに示した上で、
どうしたら子どもが少しでも安心して
夜のトイレが出来るか、
そこだけに注目して、対策を考えて実行し、
子どもを怖がらせている刺激を和らげる事が大切
だと感じました。
暗闇が怖いなら、
頭にタオルを掛けてあげるだけでも
多少、落ち着きます
風の音などが怖いなら、
耳を何かで塞ぐ事で、安心出来ます
安心出来るようになると、
年齢が進むにつれ、夜のトイレに行く事自体
ハードルが低くなり、
1人で行けるように、必ずなります。
[子どもの時の今だけ]と親の方も割り切って、
怖がる子どもに、寄り添った対応をして
安心させてあげたいですね(^^)

ちなみに私の場合ですが、
トイレ代わりに[おまる]を2階に設置してくれた
母の対応は、
怖い夜の1階に行かなくて済んだので、
とても助かりました。
この対応は[花丸]だったと、
今でも感謝しています(^^)
HSCの子どもの特徴② [人見知り]自分と異なる性別の子は別モノ?上手く話せず自分が出せない

HSCの子どもの中には、
[人見知り]な子も多いようです。
かくゆう私は[人見知り]な子でした。
特に、同じ年齢の男の子に対しては、
保育園の頃から、自分でもなぜか分からないほど
極端な人見知りで、
全くと言っていいほど、
話をしたり遊んだり出来ませんでした。
性別が自分と違うというだけで、
全く別の生き物のように感じ、
どう接したらいいか、
何を話したら良いかが分からなかったのです。
ところが、1つでも年下だと
そんな自分は吹き飛び、[地]が出せたので、
私は小学校低学年まで、
自分より年下の近所の子ども達を集めて遊ぶ
[ボス]的な存在でした。
私には3つ離れた妹がいたので、
私を慕ってくれる、年下の男の子達の事は
[弟]のように見えて、
接しやすかったんだと思います。

学校では、本当の自分が出せず、大人しい女の子。
帰宅すれば、本来の自分が出せて生き生きと遊ぶ、
・・・そんな二面性のある子どもでした。
[人見知り]の子どもには、周りの大人が色んな人と会話する姿を見せる

人見知りのHSCの子どもの特徴として、
この人と
何を話したらいいか分からない
という不安があるように思います。
会話や行動をストップさせてしまう原因は
ここにあるんです。
なので、周りの大人が、老若男女色んな人と
会話する姿を見せる事が大切
になってきます。
子どもは意外と、大人のやる事なす事を見て、
そして聞いています。
他人同士の会話を聞きながら、
なるほど
こういう時は、こう返事すればいいのか
バッタリ道で会ったら
こうやって話し始めたらいいんだ…
このように、子どもが吸収して、
いざ、同じような場面に遭遇した時、
少しずつマネして使う事が出来るようになれば
人見知りは、少しずつ解消していくと感じました。
そしてもっと人見知り解消に有効なのが
[周りにいるお友達]の影響です。
私は[目が細い事]が
物心ついた時からのコンプレックスで、
よくからかわれて、イヤでした。
中学生の時、同級生の女子で、
私と同じくらい目が細い子が、
他の友達にからかわれていた事がありました。
ところがその子は、こう返したんです。
目が細いんじゃない!
目が小さいと言って!

なるほど! そういう返し方があったか!
と、私は即、心の中でメモりました。
人見知りの子どもは、
人見知りじゃない子どもに比べ、
他人から話しかけられた時に、
うまく返す言葉が見つからず、
会話が成り立たない事があります。
うまく返す必要なんかないんですが、
でも、そこが気になり
[うまく返さなきゃ…]と、思ってしまうのが、
HSCの子どもの特徴でもあると思うので、
他人と会話をする上で
[返し方のレパートリーの量]を増やしてあげる事
が出来れば、
会話をする事自体、苦手ではなくなり、
人見知りも和らいでいく・・・、そう体感しました。
ただし、人見知りを治したいかどうかは、
あくまで子ども自身が決める事。
レパートリーを増やすには、
子ども自身が
[他人と会話する場面を増やす]のが一番ですが、
治したい気持ちが[ある]のなら、
子どもは、自ら努力し始めるはずです。
周りの大人は、決して焦らず、
人見知りのままでも、問題ないんだよ
それが〝あなた〟なんだから、
そのままでもいいんだよ(^ ^)
くらいの気持ちで、ドン!と構えつつ、
子どもの前では、色んなタイプの人と会話して、
その背中を見せる事で、
子どもが自ら吸収する
[手助け]をしてあげると良い
と、感じました。
HSCの子どもの特徴③ [神経質で空腹に敏感]お腹が鳴る音を気にして授業に集中出来ない

HSCの子どもの中には、
他人が全く気にしないような小さな事を
[とても気にしてしまう]人も
いるのではないでしょうか?
このタイプの子どもの特徴としては、
とても繊細であるがゆえに、
神経が敏感に働くため、
些細な事でも気になってしまい、
一般の人より、生きづらさを感じ、
疲弊しやすく、
他人に理解してもらえない場合があります。
私の場合、中学生の頃、
突然[お腹が鳴る音]が気になり始め、
鳴らないようにするため、
来る日も来る日も
本当にしんどい日々を過ごしました。
授業中、
周りを見渡しても、
耳を研ぎ澄ましても、
誰もお腹の事なんて気にしてないように見えるし、
誰もお腹の音なんか鳴らないし・・・。
どうして私だけ、こんなに辛いの?
なんで、みんなはお腹ならないの?
私は、自分だけが、なぜ
こんなに苦しまなければならないのか、
自問自答する日々でした。
[神経質で敏感]な子どもには、[共感]と[一緒に対策を練る姿勢]が大切

このように、
神経が敏感になっているHSCの子どもは、
一般の人から見たら、
大した事ないと、思うような事を
[とても重大]に捉え、
気にして疲弊している場合が多いと思うんです。
人によっては、
悩んでいるという事自体、他人に打ち明けられず、
1人抱え込み、苦しんでいる場合が
あるかもしれません。
私は、辛かった中学時代、
勇気を出して、母に
[お腹が鳴る]悩みを打ち明けた事がありますが、
そんなの気にしなきゃいいのよ!
気にしないのが一番!
お母さんもよく鳴ってるけど、
鳴った方がいいのよ?
消化が良い証拠なんだから!
あんたが思ってるほど
周りは気にしてないから、
鳴ったって、大丈夫大丈夫!
こう返されて、
勝手に問題解決された事があります。
[気にしない]
➔ それが出来ないのが、
HSCの子どもの特徴だと思います
[大丈夫]
➔ 大丈夫じゃないから困っているんです
母なら、一緒に何か対策を考えてくれる
んじゃないかと、思い、
勇気を出して打ち明けてみたけど
無駄だった・・・
私は、それからというもの、
何か困った事があっても母に相談しなくなり
1人抱え込むようになりました。

なので、私はこの問題を特に
[声を大にして伝えたい]んです。
もしあなたが、
誰かから勇気を出して悩みを打ち明けられたら、
まず[共感]の姿勢で
受け止めてあげてほしいです。
それは辛いね・・・
いつもそんなに
しんどい思いしてたんだ・・・
気づいてあげられなくて、ごめんね
分かるよ。お腹が鳴るのって
恥ずかしくてイヤだよね・・・
共感してもらえるだけで、
悩みを打ち明けた本人は
勇気を出して、話して良かった・・・(>_<)
と、少し肩の荷が下りるはずです。

でも、ここで終わりではなく、
話してくれてありがとう。私も力になるよ
今度から、私も何か食べ物持ってくるよ
一緒に、こっそり食べよう(^ ^)
このように、
[具体的な対策]を考えてあげる姿勢を示す事
が出来たら、
悩みを抱えている人は、
本当に救われると思いますし、
これから先も、困った事に遭遇した時、
1人で何とかしようとするのではなく、
人を頼る事が出来るようになる
のではないでしょうか?
HSCの子どもの特徴を理解し、正しい接し方で対応すれば、HSCは和らいでいく?

HSCの子どもは、
繊細であるがゆえに、
たくさんのアンテナを張り巡らし、
それが日常生活において、
良い方向に発揮出来る事も
たくさんあると思います。
細かい事に、気配りが出来る
人の表情を読み取ったり、
空気を読んで、行動出来る
それゆえ、
一般の人の
何倍も疲弊しやすい事は間違いありません。
HSCの子ども達が、生きづらさを抱えながら、
学校などで、どれだけたくさんのパワーを発揮して
毎日頑張っているか、
その事を知ってほしいです。
うちの子ども、やっぱりHSCかしら?
・・・そう感じたならば、
疲弊して帰宅してくるお子さんに
[労いの言葉]を、
毎日掛けてあげてほしいです。
今日は6時間も授業があったんだね
お疲れさまー
アイス買ってあるよー
食べる?
今日の夕飯は、
あなたの好きなカレーだよー
そして家自体が、
疲弊したお子さんが疲れを取れる
[癒やしの場所]になるよう、
帰宅したら、細かい事は言わず、
大雑把な対応をする事も効果的
だと思います。
ただでさえ、外で
精一杯、出し切ってきている子ども達です。
帰宅してからも、
神経に障るような言い方をされては、
心安まるヒマがないのです。
ご飯の時間なのに、
なかなか来なかったとしても
ご飯をこぼしてしまって、
拾い損ねたものがまだ落ちてたとしても
洗ってくれたお皿に
まだ汚れが残っていたとしても
どうか、怒ったり、キツい口調で指摘したりせず
穏やかな口調で教えたり、声掛けしてほしいです。

HSCの特徴を持つ子どもは、
繊細であるがゆえに、
怒られれば怒られるほど萎縮して、
自信をなくしやすい傾向があるようにも
思うんです。
そうならないためにも、
家ぐらいは安心して過ごせるよう整えてあげて、
心身共にリラックスして、
疲れをリセットし、
また、明日に向けてのエネルギーを
チャージ出来るような場所にしてほしいです(^^)
HSCは、病気ではありません。
通常よりちょっと[繊細]なだけ。
本人さえ良ければ、
そのままの自分で生きていったって、
もちろん良いのですが、
恐らく大半のHSCの子どもが、
何かしら、人並み以上に悩み、
自分を変えたいと、思っている場合が多い
ような気がします。
HSCかどうかの見極めについても、
[不登校]や[登校しぶり]といった形で
現れて初めて、
もしかしたら、この子はHSCかも?
と、気づく
私のようなパターンの方もいると思います。

今まで誤った対応をしていたんだ・・・
と、後悔した事もありますが、
気づいてからでも遅くはありません!
HSCについて、知る事が出来たのですから、
むしろ気づかせてくれた息子に感謝しています。
HSCの子どもの周りにいる大人が、
正しい接し方を学んで実践し、
HSCの子ども自身が、
自分のこの部分を変えたいという気持ちがあれば、
子どもを苦しめている
[気質を和らげる]事は、十分可能です。
私は、HSCの特徴を学んだ時、
だからあの時、息子は
ああいう行動を取ったんだ!
と、とても納得出来ました。
そして、自分が過去、苦しい思いをした事も、
このHSCの、気質ゆえの事だったんだ!
だから、私だけあんなに辛かったんだ!
と、何年もかかってようやく解けた答えのように
[スッキリ]したんです。

他人から見たら、気づかれにくい[HSC]。
だからこそ、
気づいた人だけでもどんどん実践して、
あなたの周りにいるHSCの気質ゆえに、
苦しんでいる子どもの
[手助け]をしてあげてほしいと、
切実に思います。