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通信制高校は子どもの味方。不登校生徒への対応・気になる学費やおすすめな理由

不登校

中学生の子どもが不登校になったり、
公立・私立高校に通学していた子どもが、何らかの事情で途中から行けなくなったり、
公立・私立高校を受験した子どもが不合格だったりすると、
通信制高校を検討し始める方は多いのではないでしょうか?

そうは言っても、通信制高校ってどうなんだろう?

不登校など様々な事情がある子どもを、柔軟に受け入れてくれて、おすすめと聞くけど、
具体的には、どんな学校生活になるの?
学費は高くないの?

色々気になる事が少しでも解消されるよう、
現在、通信制高校に在籍中の長男の時は、どうやって選定したか?を、
おすそわけしたいと思います。

通信制高校とは? 知るきっかけとなったのは、長男の不登校

学校の体育館で先生の説明を聞く母

中学生の時、不登校を貫いた長男は、
卒業後の進路に、通信制高校を選択しました。

通信制高校の事を詳しく知りたいと、動き出す[きっかけ]となったのは、
当時、中学2年生だった長男が不登校になってから2か月後、
学年行事で行われた[進路説明会]に出席した時でした。

 通信制高校を志願する子どもが、年々増えている

 その理由として、登校日数を自分で自由に選べるため、
 やりたい事に、時間を有効活用出来

など、説明がありましたが、
学校に登校している子どもは、ほぼ100%、
公立・私立高校を第一希望に挙げているので、
通信制高校に関する説明は、ほんの数分だけでした。

当時、長男は勉強に手をつけなくなり、無気力化が進んでいたのですが、

 もしかしたら、公立・私立高校に入るため、再び勉強を始めるかもしれない・・・

私は、長男の未来を、諦めてはいませんでした。


でも、そうは思っても現実問題、長男の状態から察するに、

 公立・私立高校に行かない事も、考えておかなければならない

と、改めて感じた私は、

 現在の通信制高校とは、どんな感じなのか?

家事の合間に、少しずつ調べるようになりました。

新聞には、しょっちゅう地元の通信制高校の広告が掲載されていたので、
通信制高校の存在自体は、知っていたのですが、
調べれば調べるほど、その数の多さに、まず圧倒されました。

通信制高校をおすすめする理由① どんな子どもでも温かく迎え入れてくれる

学校と笑顔の先生と暗い表情の子ども

数多くの通信制高校を調べる中で、
どの高校にも共通するのが、この

 どんな子どもでもウエルカム!の対応

でした。

 中学生の時、不登校だった子ども

 公立・私立高校の受験で不合格だった子ども

 公立・私立高校に入学したものの、途中から不登校になってしまった子ども

 高校に行かず数年たったが、
 やはり高校に行っておきたいと入学を希望した人

もちろん、全日制高校定時制高校の中にも、同様の対応をしてくれる高校もありますが、
通常登校している子どもの数の方が、圧倒的に多い分、
通信制高校ほど、柔軟な対応が出来ない場合があるようです。

特に、不登校などを経験している子どもは、
通常登校している子どもと、あまり接点を持ちたくない場合もあると思います。
このタイプの子どもの場合、
生徒のほとんどが自分と同じような境遇・気質の人ばかりの通信制高校の方が
肩ひじ張らず、居心地良く過ごせると、感じました。

何カ所か、電話での問い合わせをした事があるのですが、
応対してくれる先生方はどの方も、
穏やかな口調で、おおらかさを感じる方ばかりでした。

とても話しやすいので、子どもの体調や無気力な状態などを切々と話し込んだ事もありましたが、
大変な状況に共感してくれたり、
不登校経験者でも、
起立性調節障害の症状が、まだ完治してなくても、

 全く問題なく、高校生活が送れる

と、おっしゃっていただけて、
親身に相談に乗ってくれる方ばかりだったので、
安心しかありませんでした。

通信制高校をおすすめする理由② 子どものペースに合わせて登校日数を決められる

在宅でネット授業を見る子どもと、学校に登校してマンツーマンで勉強する子ども

通信制高校の1番のメリットと言えば、
登校時間や登校日を、自分のペースで決められる事です。

 高校生になったら、アルバイトの時間が欲しい
 やりたいスポーツの練習時間がたくさん欲しい
 通院日の○曜日は、家で自学したい
 起立性調節障害で午前は辛いから、午後だけ登校したい
 体調が不安定だから、行ける時だけ登校したい
 なるべく登校しないで、家で取り組みたい

子どもの数だけ、希望する事も十人十色だと思いますが、
通信制高校なら、これら全てを叶える事が可能なんだと知りました。

子ども1人1人のペースを大切にする事を大前提に対応してくれるので、
同じ学校に通っていても、

 Aさん 週1日登校
 Bさん 月2~3日登校
 Cさん 年5~6日登校
 Dさん 週5日午後のみ登校
 Eさん ネット学習のみ(登校なし)

このように、バラつく事になりますが、
子どもの体調等と相談して、通いやすいのはどれか決められる事は、
高校生活を続けられる一番のポイントになるかと思います。

登校日数に関しては、

 最低限、年間○日は登校が必要

と、条件のある高校がほとんどですので、
その条件は、子どもの希望を満たすかどうか、
通信制高校を探す時の、大きな[目安]になる事必須ですね。

通信制高校をおすすめする理由③ 子どもの体調や心理状態に合わせて柔軟に対応してくれる

学校で対面授業を受ける子どものイメージ

通信制高校は、とても柔軟な対応をしてくれると聞きますが、
具体的に、どんな対応が良かったのか、
長男の時の実例をおすそわけします。

長男が在籍している通信制高校は、

 年間登校日数が少ない
 行事がない
 泊まりでの授業がない …など

私が調べあげた、数多くの通信制高校の中で、
長男の希望である[これら]を満たす、唯一の高校でした。

 最低限、年間4日は登校が必要

との事でしたが、
年間4日というのは、他の通信制高校と比較しても、圧倒的に少ない日数だったので、
長男は知るやいなや、この高校に目をつけていました。

無事、この通信制高校に入学した長男は、
初めての登校日を迎えました。
ところが、体調不良
年間4日登校が必要なうち、最初の2日間、登校出来なかったんです。

具合が悪そうな子ども

中学校時代も、学校に行こうとすると、朝腹痛が起きたりして、
登校出来なかった長男です。

高校に入っても、やはり同じように体調不良になる長男を見て、
通信制高校の先生に、相談してみたところ、

 年間4日登校する代わりに、オンライン授業を追加する事で代替え出来る

と、代替対応が可能だと教えてくれたのです。

通信制高校に在籍する生徒の中には、長男のように
少ない登校日すら行けない場合があるようで、

 このように、いくらでも対応出来るので、安心してください(^ ^)

と言われて、ホッとしました。
この救済措置である[オンラインスクーリング]は、

 掛かりつけ医や、心療内科等からの診断書

 学費の他に、追加費用

が必要になり、
オンライン授業を、他の生徒より多く受講する事も必要になるのですが、
長男が[オンラインスクーリング]を希望したので、
長男の高校生活を過ごしやすいものにするため必要ならば、と思い、

[登校スクーリング] → [オンラインスクーリング]

に、即、切り替えました。

 家でオンライン授業なら、いくらでも出来る!

と、自信をもって断言していた長男でしたので、
たくさんあったノルマを、〆切に間に合うよう無事こなし、
高校1年生で必要な単位は、取得出来たようなので、
長男の体調等に合わせて対応してくれた事に、感謝でした。

通信制高校をおすすめする理由④ 子どもの意思をとことん優先してくれる

zoomで先生と面談中の親子

他にも、通信制高校の柔軟な対応に、羨ましさすら感じる事はたくさんありますが、
全てに共通するのは、子どもの気持ちが最優先という点です。
その事を証明する出来事を、さらにおすそわけしたいと思います。

長男が希望した通信制高校は、
志願すると、筆記試験や作文は全くないものの、
zoomによる面接だけはありました。

とは言っても、
先生と雑談したり、
入学後の事について詳しく説明を聞いたりするだけで終わったのですが、
元々、電話で話したり、
zoomなどで、
自分の顔を相手に見せながら話す事が苦手な長男の事を、事前に伝えておいたところ、
当日、[顔出しなし]で、面接可能にしてくれたんです!

対面ではなく、zoom面接が可能という段階で、
対面が苦手な子どもの気持ちを汲んだ、柔軟な対応だな…と思っていました。
ところが、さらに[顔出しなしOK]と聞いた時は、本当に驚きました!

[顔出しなし]なので、先生にこちらの様子が見えないわけですから、
服装も普段着のままでOKでしたし、
同席する私も、スーツなどを着る必要もなく、同じく普段着でOKなわけです!

先生の顔は見えた状態で、
こちらの顔は見せず、声だけで面接を受けるという神対応に、

なかなか、ここまで柔軟な対応をしてくれる高校はないんじゃないか…

と、驚きました。

他にも、通信制高校では、定期面談を行う所が多く、
その名のとおり、定期的に子どもと先生が、
直接会うか、またはオンライン(zoomなど)で面談する事を指すのですが、
この面談すら、ありがたい事に
[zoom(顔出しなし)]で、今もなお対応し続けてくれています。

長男の在籍する通信制高校では、
基本、[週1回]面談を行うらしく、
毎週金曜日の14時から…と、相談して決めたものの、
長男の場合、
中学生の時に起立性調節障害を発症し、不登校期間中に昼夜逆転して以来、
起きる時間も、寝る時間も不規則な状態なので、
その時間に起きていない事も何回かありました。

面談出来そうもないと気づいた段階で、先生にはLINEで延期を依頼するのですが、
通信制高校の先生は、怒るでもなく、困るでもなく、
快く受け入れ、
全くイヤな顔ひとつせず、延期してくれる
ので、
本当に助かりました。

そんな、何でも受け入れてくれる先生と過ごすうち、
最近の長男は、面談時間に起きれるよう、調整が上手く行くようになりました。

パジャマを着た男の子と、ニコニコ笑顔の母

時間を守るよう、

 厳しく指導したり
 指示や命令をしたり
 文句を言ったり

こういった対応をしなくても、
子どもをまるっと受け入れる対応が、
子どもの心を動かし、良い行動につながっているのかもしれないですね。

通信制高校をおすすめする理由⑤ 全日制と同じように[高校卒業資格]が取得出来る

卒業証書と履歴書を書く男性

通信制高校だからといって、
入学前から、子どもの卒業後の事を色々諦めたり、
まだまだ誤解されている方は多いのではないでしょうか。

例えば、その先の就職時、

履歴書に[通信制]と書くと、不利になるのでは?

と、心配される場合があるかもしれません。
ですが、通信制高校は、そんな心配、全くいらないんです。

 入学後は、通信制高校が定めた[条件]を満たす

[高校卒業資格]を取得出来る

[通信制]記載のない卒業証書がもらえる

 就職時の履歴書には、[高校卒]と記入出来、
[通信制]と記入する必要がない

このように、自分から[通信制に行ってた]とでも話さない限り、
履歴書をパッと見ただけでは分からないので、安心なんです。

通信制高校の卒業証書・学歴について、詳しく書かれた記事を1つ紹介します ↓

通信制高校が定める[条件]についてですが、
参考までに、長男が在籍する通信制高校の条件を、おすそわけします。

高校卒業資格の条件を図解したもの

この3つを全てクリアすれば、高校卒業資格が得られるようです。
(単位や特別活動などの詳細については、後日掲載します)

大変そう…と感じるか、
大した事ないな…と思うかは、個人差があると思いますが、

 全日制高校より、圧倒的にラクにクリア出来るのでは?

と、長男を見ていて感じています。

通信制高校をおすすめする理由⑥ 進路に、短大・大学も十分狙える!

進路が枝分かれした図

通信制高校に入学するのは、まぁ良しとして、
その先の進路は、短大や大学なんてとても無理だろう…と、諦めていませんか?
それも、大きな誤解です!
通信制高校の先生は、生徒が望む進路が何であれ、
専門学校・短大・大学すら、狙えるよう手厚くサポートしてくれるんです。

1クラス何十人もの生徒を、1人の担任の先生がサポートする全日制高校と違い、
通信制高校の良い点は、

 1人1人に手厚いサポートが行き届く

だと思います。

年々、通信制高校を選択する生徒が増えているとはいえ、
まだまだ全日制高校の生徒数よりは、少人数だからこそ可能なんだとは思いますが、
個別指導塾に行っているかのように、
マンツーマンでサポートしてくれる通信制高校が多く、
実際、長男の通信制高校の場合、

 分からない問題は、LINEでいつでも質問が出来る

 LINEで伝えづらい問題は、
 週1回のzoom面談時に口頭で聞く事が出来る

回答は、その場ではなく後日になるケースもありますが、
分からない問題をどんどん消化していけるので、とても助かっているようですし、
クラス全員に合わせて進める[対面授業]より、
自分のペースで進められるのは、無駄がなく効率が良いのでは?と感じました。

実際、通信制高校からは、大学等に多くの生徒が、羽ばたいていってますし、

 全ての進路を、ひとつも諦める必要はない!

と感じ、長男入学時、安心して送り出す事が出来たのは事実です。

通信制高校の学費は、どのくらい?

家計簿をつける母

気になる通信制高校の学費についてですが、
国から補助される[就学支援金]を受給し、授業料は無償とした場合で、
私が調べあげた12校は、

  最安  14万円/3年間
  最高 430万円/3年間 (2024年1月現在)

このように、一概にいくらと言えないぐらい
学校や選択するコースにより、学費は大きく違い
特に[プログラミングコース]や[週5日登校コース]は、比較的学費が高いと感じました。

ただし、上記金額には

 修学旅行費用
 宿泊スクーリング費用(3泊から4泊が多い)

などの行事費用]が含まれていない高校もあるので、
入学受験前に、確認が必要になってきます。

全日制高校と比較した場合ですと、
志願するコースによっては、通信制高校の方が安い事もあるようです。

ただ、お子さんが通信制高校に入学したいと言った時、
学費が安い所とは限らないですよね。

長男が希望した通信制高校は、
3年間で、[新車の軽自動車1台分]ぐらい負担が必要で、
決して安くはなく、
むしろ、家計を厳しい状態にする金額でしたが、
中学生の時に不登校だった長男が、

 ここがいい!

と、自らの意思で、決めた高校です。
費用の面は、確かにキツイですが、
長男のために、何とかやりくりしてでも入学させてあげたいと、
大黒柱の主人にもお願いして、入学させてあげる事が出来ました。

学費の高い・安いは、確かに重要ですが、
高すぎるから…、と言って、
せっかく子どもが選んだ高校を、別の所に変更させずに済むよう、
どうしても、金銭面が厳しく難しい場合、
最初から、子どもには

 学費面が許容範囲の通信制高校のパンフレットだけ見せる

など、対策して、
子どもの希望を、なるべく叶えてあげられると良いですよね。

通信制高校は全日制高校に引けを取らない!

日本地図のあちこちに丸印がついた図

こうしてみると、一昔前に比べ、通信制高校は随分変わりました。
昔は、通信制高校自体がとても少なく、
どうしても、諸事情等で公立・私立高校に行けない子ぐらいしか選択してなかったと思うんです。

でも、今は、そんな事全くありません!

現在、通信制高校は、全国各地にその数300校以上設置されていて、
生徒数も、軒並み増え続けています。

小・中学生の不登校生徒数増加に比例して、増えているとも考えられますが、
全日制高校より、

 今のネット社会に見合った[魅力ある居場所]に進化した事

要因だと、私は感じています。

ネット学習がメインなので、
パソコンさえあれば、どの都道府県からでも入学出来ますし、
プログラミングやアニメ専門コースなども選択出来る所があり、
知れば知るほど魅力があふれていて、私はびっくりしました。

その先の進路についても、
通信制高校を卒業後、
短大や大学に合格した人はたくさんいますし、
大手企業に採用され、勤務している人だっています。

今はもう[学歴社会]ではなく[能力重視社会]になりつつありますし、
能力さえあれば、難関高校・難関大学に行かずとも、
十分社会でやっていける時代なんですよね。

全日制高校に入学すれば、
まんべんなく勉強をして、まんべんなく成績が優秀な人が優等生になりますが、
通信制高校は、全日制高校と同等の勉強をしながらも、
自由な時間が多く持てる分、
自分の得意な事・興味ある事に、時間をたっぷり注ぐ事が出来るので、
そういった、自分の強みを磨き上げる事が十分可能な場所だと感じました。

もし、その強みを発揮出来る進学先や職業に就こうとするのなら、
全日制高校卒業生と、同等以上に渡り合える可能性が十分あるという事ですよね(^ ^)

[結論]通信制高校は、不登校などでつまづいても、どこよりも理解し受け入れてくれます!

やる気がある子どもと、応援する母

もし、子どもが

 「通信制高校に入ろうかな…」

と、つぶやきだしたら、
どうか、否定せず、

 いいと思うよー!

と、その決意を[後押し]してあげてほしいです。

これまで書いてきたように、通信制高校は、

 子どもの意思を何より大切にし、きめ細やかに対応してくれる
 全日制高校と同じように、高校卒業資格がもらえる
 卒業後の進路に、短大・大学だって狙える!
 自分の興味あるものを極め、就職時に活かせる!

これらの利点がたくさんあるので、
安心して子どもを任せる事が出来て、おすすめだからです。

たとえ今、不登校などで、つまづいていても、
ここで、やり直しは十分出来ると感じています。

全日制高校の受験に不合格だったとしても、
通信制高校での生活が、きっと救ってくれます!

通信制高校を選択する生徒は、そのほとんどが、
様々な辛さ・しんどさを、不登校などの経験から身に染みて理解している人が多いので、
少ない登校日に接する機会があったとしても、
きっと、分かり合えると思うし、
どこよりも、お互いがお互いに優しくなれる最高の場所だとも思います。

現代のネット社会で、一番ふさわしい学び方とも言える通信制高校は、
これから先、もっともっと増えて行く事でしょう。
通信制高校に通う子どもが、

 堂々と、通える

 堂々と、周りに言える

そんな世の中になるために、
まずは、私たち大人の古い固定観念を捨て、
通信制高校のイメージUPを、世の中に伝えていけたら良いですね(^ ^)

この記事を書いた人
こっこ

高校2年と中学3年の息子のママ
専業主婦

2人とも中学生になってすぐ、不登校・登校しぶり・無気力・昼夜逆転など様々な問題が発生

解決するため、たくさん学んで実行
その甲斐あって穏やかな日常を取り戻した今、その経験から得た気づきを、同じように苦しむ全ての方を救うべく惜しみなく発信

プロフィール詳細 

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