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朝起きられない!中学生が起立性調節障害から不登校になった場合の対応

起立性調節障害

今まで、毎朝決まった時間に起きていた子どもが、
登校しぶりをするようになり、朝起きられない状態になると、
登校時間に間に合うよう、つい[起きる手助け]を、してしまいますよね。

朝起きられないなら、前の日、早目に寝ればいい

と、実践して解決すれば良いですが、
実際は、そんな単純なものではなく、
色んな問題が潜んでいると気づいたのです。

長男が中学生の時、起立性調節障害と診断が下り、
不登校へと進んだ時の経験から、
気づいた事を、おすそわけします。

[登校しぶり初期]頑張って起床時間に起きるようにしていた長男

ベッドで痛そうな表情の子どもと、心配そうな母

中学2年生の春、
突然長男は学校を休みがちになり、次第に教室に行けなくなりました。
朝になると腹痛が起こり、授業を受けれる状態じゃない日が毎日続いたからです。
かかりつけの医者で[過敏性腸症候群]との診断が下されました。

最初は、腹痛があっても起床時間である6時半前後には起きていました。
目覚まし時計の音で起きる事がほとんどでしたが、
たまに起きれず、私が起こしに行く事もありました。

朝食は、いつもの時間に食べる事は出来ていましたが、
朝食後、自室に戻ると、
腹痛が治まるまで、ベッドに横になったり、
学習机の椅子に座って、タブレットを見て過ごし、
腹痛が和らいだら、遅刻して短時間だけ別室登校する日もありました。

[登校しぶりから2か月後]朝起きられなくなった長男。[起立性調節障害]という病気を知る

ベッドですやすや眠る子どもと、心配そうな母

ところが、中学校を休みがちになって2か月が経ったあたりから、
長男は、腹痛に加え、
自力で朝起きられない事が増えていきました。
前日の夜、早めに寝ていたにもかかわらずです。

長男は、起床時間に目覚まし時計が鳴るよう毎晩セットしていたのですが、
朝になると、無意味に延々と、けたたましく鳴り続け、
「全く聞こえない状態」になっていったんです。

そんな長男を、毎朝私は家事の合間に起こしに行くようになったのですが、
1回で起きなければ、また数分後家事の合間に起こしに行き・・・を繰り返さなければならず、
私自身も、朝が来るのがしんどくなっていきました。

長男は、せっかく頑張って起きて朝食を食べる事が出来ても、
自室に戻ると、また1~2時間ぐっすり寝てしまう事もありました。
長男自身も、その理由について[よく分からなかった]ようなんですが、とにかく

 まだ眠いから、寝ていたかった

と、言うのです。

 明らかに、何かが狂い始めている…

…と、察知した私は、
[腹痛]と[朝起きられない]原因を探るため、ネット検索するようになり、

[起立性調節障害]という病気かもしれない…

という、1つの仮定に辿り着きました。

再び、かかりつけの医者に長男を連れて行き、

[起立性調節障害]かどうか、診てもらいたい

と依頼しました。

・起立した状態での血圧
・寝た状態での血圧
・鉄分不足かどうか確認するための血液検査
・吐き気反応が出るか確認するための尿検査
・めまい・腹痛・頭痛・乗り物に酔いやすいか…などの自覚症状をヒアリング… など

色々な検査をしてもらった結果、
少しだけ陽性との事で、
血圧を上げるための[メトリジン]という薬を新たに出してもらい、飲むようになりました。
長男は[過敏性腸症候群]の他に[起立性調節障害]も併発していたのです。

起立性調節障害対策を始め、夏休み中に一度は治ったが…

窓から太陽の光が射し込む部屋のベッドで寝ている子ども

陽性と診断を受けてからは、
起立性調節障害を克服するため、長男と相談し、考え得る対策をするようになりました。

体内時計を整えるため、
朝になったらカーテンを開けて、太陽の日差しを浴びる

運動不足にならないよう、買物がてら歩いたり、
家の中では、ストレッチや腹筋などで軽く体を動かす

隠れ貧血かもしれないから、
鉄分を含む食べ物を摂取する

1日1.5~2リットル水分を取るようにする …など。

起きられない長男に代わり、
朝カーテンを開けるのは、私がやる事になり、
長男は、水分を多めに取ったり、
鉄分対策として、プルーンを食事のどこかで1日1粒食べるようにしました。

長男は、気だるそうにしながらも、朝起きるよう頑張っていました。
中学校にも、腹痛が治まった日だけ、数時間だけ別室登校だってしていました。

夏休みに入ってからも、
だらだら寝ているのではなく、朝は起きるようにしていたし、
運動不足解消のため、毎日ほんの1時間程度ですが、
母の買物に一緒に行って歩いたり、外出するよう心掛けていました。

眠そうな子ども、勉強する子ども、母と買物に行く子ども

すると、その頑張りが功を奏したのか、
夏休みに入ってすぐ、
自力で起きられる日がどんどん増えて行ったんです!
自分でも

 もう治った!

と、断言するくらい、腹痛すらなくなっていまし

長男は、夏休み明けから通常登校する気満々、夏休みの課題を片付けたり準備していて、
夏休み最終日は、久しぶりの通常登校に備え、
朝起きられるよう、早めに寝るようにしていました。

ところが、そんな長男を再び腹痛が襲ったのです。
夏休み明け初登校日、早朝の出来事でした。

この時期についての詳細は、こちら ↓

再び朝起きられない状態に…。起立性調節障害対策に[光時計]を購入。その効果は?

夜中にお腹が痛い子どもと、困った顔の母

腹痛の再発は、再び朝起きられない状態を呼び起こしました。

欠席を余儀なくさせられた長男でしたが、
夏休み明けすぐにある定期テストは、

[教室]で受けたい

と言い、当日登校出来るよう、辛い腹痛と起きられない状態ながらも、
朝、起こしてもらい、起きるように頑張っていました。
ところが無情にも、テスト当日、登校出来ないほどの腹痛に襲われ、
テストは後日、自宅で受験させてもらったんです。

テスト後も、起立性調節障害の症状に負けないよう、
朝起きる努力をしている長男を見ていて、

 他に出来る事はないだろうか…

と、考えていた時の事です。
起立性調節障害になったばかりの頃、ネット検索で見付けた
ある品を思い出したのです。

起立性調節障害に良いとされる[光時計]です。

[光時計]とは、一見おしゃれなデジタル時計のように見えますが、
自律神経の乱れと共に、
狂ってしまっている体内時計整えるのに有効
光を発する[目覚まし時計]の事です。

就寝時は、赤いライトを浴びる事で、心地よい眠りに導いてくれる

起床時は、太陽と同じ2500ルクスの光を浴びる事で、心地よい目覚めに導いてくれる

起床時の場合、起きたい時間をセットしておくと、15分ほど前から発光が始まって徐々に強まり、
まるで朝日がゆっくり地平線から上ってくるのを体感するかのように、
家の中に居ながら太陽と同じ光を浴びる事が出来るものでした。

毎朝、長男の部屋のカーテンを開けるたびに感じていたのですが、
天気が悪く太陽の日差しが入ってこない日は、
カーテンを開けても意味がありません。

そこで、ネット検索で見付けたこの[光時計]を使ってみるか、長男に提案。
使う気になったため、ネットで購入し、
届いてすぐ使用開始しました。
18,000円と高額でしたが、
この光時計を使う事で、以前のように

 自力で朝起きられる状態になればいいな…

と、期待し、長男も毎晩就寝時、
目覚まし時計の隣にセットして寝るようにしていました。

最初は、物珍しさから、自力で起きれる事もあり、
目覚ましの音が、以前よりは聞こえて消せるようにはなったのですが、
起こされて起きる事もまだまだあり、不安定な状態でした。

[不登校初期]起きてくる時間が段々遅くなる

ずっと寝続ける子どもと、困った顔の母

光時計を始めとした、対策をしているにもかかわらず、
夏休み前より、明らかに悪化した長男の体調は、
[別室登校]すら出来ないほどの状態な事と、
テストの結果が思った以上に悪く、自信を無くしてしまった事により、
勉強に手をつけなくなり、
外出をイヤがる
ようになり、
起きてくる時間も、7時、7時半、8時と、段々遅くなっていき、
完全に[不登校]状態へと進んでいってしまいました。

この時期の詳細は、こちら ↓

[光時計]についても、効果があったとは言い難い結果で、
次第に[ただ浴びながら寝てるだけ]の状態になっていきました。

それでも頑張り屋の長男は、
効果を得るため、光の方に目を閉じたまま顔を向け、
なるべく光を浴びるよう努力していましたが、
約半年使用しても、効果をさほど実感出来ず、この方法は断念しました。

実は元々長男は、光や音に[敏感]なタイプで、
この時期は、その敏感さがさらに増し、
太陽の光や、部屋の電気の明かりを極端に

「まぶし過ぎる…」

と、言い始めるようになっていました。
それなのに、この光時計を浴びて起立性調節障害を克服しようと頑張っていたんです。
この時の長男は、自分自身と戦い、本当に良く頑張っていたと、
健気な健闘ぶりに拍手を送りたいです。

[不登校から1か月後]腹痛と起立性調節障害に効果のある[漢方]を飲み始める

薬を飲む子ども

光時計にも効果を感じられず、
起立性調節障害対策として、他に何か有効なものは…と再びネット検索を始めた私は、
中学生の腹痛や、起立性調節障害に効果がある[漢方薬]がある事を知り、
長男に飲んでみるか相談しました。

飲む事を選択したため、漢方専門の薬局へ長男を連れて行き、
丁寧に長男の状態をヒアリングしてもらった結果、
2種類の漢方薬を勧められ、その日から早速飲み始める事になりました。

これまた、
1か月分で、16,000円と高額でしたが、

長男の体調が回復する見込みがあるのなら、試してみたい

と、いう気持ちが強く、
家計を逼迫するのを承知で、
主人にも説明してOKをもらい、しばらく続けてみる事にしました。

長男は、私だけでなく、漢方薬局の方にも言われたように、

 規則正しく、なるべく同じような時間に寝て起きる

事を、続けようと努力はしていましたが、
この時期、勉強だけでなく、
[歯磨き]など、今まで毎日出来ていた事すら面倒がってやらなくなる…など、
生活面でも気力低下中だったため、
薬の飲み忘れ、または面倒でわざと飲まない事がありました。

当然ですが、決まった回数、毎日飲まなければ効果は出ません。
よって、この漢方薬対策も、不発に終わりました。

起立性調節障害対策するも効果なし。ようやく気づいた本当の[問題]

困った表情で腕を組む子ども

光時計を始めとした、考え得る対策を出来る限り頑張ってやるようにしていた長男でしたが、
実際のところは、

1日1.5~2リットル水分を取るよう言われても、
「喉が渇いてないから無理に飲みたくない」と言い、
そこまで飲む事は出来なかった

起立性調節障害の薬[メトリジン]を飲んでも、
起きられない状態は変わらず続いた

…結局、色々やってみても、
効果を感じられるものは、1つとしてありませんでした。

 もはや、これまでか…

私は、いよいよ長男の状態が[心の問題]であると確信しました。

実のところ、私は長男が体調を崩し始めた頃から、薄々気づいていたんです。
実際、かかりつけ医や胃腸科専門医からも、その可能性を指摘されていました。

ですが、本当に胃や腸の病気からくる[腹痛]かもしれないと思ったから、
薬を飲んで対応しようとしましたし、
本当に起立性調節障害かもしれないから、
それに適した対策をしようと試みました。
でも結局、一筋も希望が見えなかった…。

  心の問題という、もっと辛い現実を受け入れる時がとうとう来たんだ…

そう覚悟しました。
今まで

   どうか違っていてほしい…

と、願っていた事だっただけに、
この事実を認めざるを得なかった時、
私の精神状態もまた、一番落ちるところまで落ちた状態になりました。

でも、長男を何とか助けてあげたい一心で、
私は自分を奮い立たせ、
長男の[心]を元気にするために出来る事を、ネット検索しては学び続けました。

私が、主に学んだ子育て専門のネット講座はこちら ↓

心のSOSが症状を引き起こす。SOSを受け止め、不登校の子どもを根っこから救おう!

お腹が痛くてsosを出す子ども

長男は、最初自分では気づいてないようでしたが、
心の奥底にたくさんの[SOS]を溜め込んでいました。

 学校に登校する事のしんどさ

 人に合わせたり気を使い過ぎて、本音をつい引っ込めてしまうしんどさ

 断りたいのに、断れないしんどさ

そういった[しんどさ][不満]などの心のSOSが、
自分の中だけでは抱えきれなくなって、
腹痛や起立性調節障害の症状となり、体に現れていたのです。

その事を認めざるを得ない状態になって、ようやく私は、

治すために頼るものは、薬じゃないんだ…
心のSOSを、目を背けず、しっかり受け止め、
その[しんどさ]を、和らげてあげる事が大切なんだ…

と、悟りました。

それからの私は、長男に対し、

 やりたい事は、何でもやらせて、
 イヤがる事は、無理強いしない

 なるべく要望に応えてあげる

 発言した事がどんな事であれ、否定せず受け入れる

このような、柔軟な対応を、より一層加速するようになりました。

 行きたくないなら、無理に行かなくて良いんだよ

 スマホ欲しいって言ってたね、今度買いに行こうか

 今、風呂に入りたいんだね。まだお湯張ってないけど、それでも良ければどうぞ!

・・・思えば長男に対しては、何かと自分の都合や正論を並べ、希望を満たさず、
どれほど我慢させたかしれません…。
そういった誤った対応をしていた事を私自身が認め、
180℃対応を変えるよう、努力するようにしたんです。

私が、柔軟な対応を心掛けるようになったきっかけ[発達科学コミュニケーション]については、こちら ↓

すると、次第に長男は遠慮なく、
心の奥底に隠し持っていた本音を話してくれるようになりました。

例えば、学校に対して、

 腹痛が治ったら学校行きたいんだけどね

と、発言していた事を撤回し、

 元々、学校行く気なかったし

と、今まで言えずにいた気持ちを隠さず言うようになったんです。
それから間もなくして、腹痛が完治。
やはり薬ではなく、心の回復が大切なんだという事を証明してくれました。

何かに気づいた表情の子どもと、嬉しそうな母

起立性調節障害の症状である、朝起きられない問題に関しては、
中学生の頃、不登校期間中に、昼夜逆転するようになって以来、
高校生になった今もまだ、起きる時間・寝る時間は不規則な状態ですが、

毎日規則正しい生活を強いられる事のない
自由度の高い[通信制高校]を選択した事

そして、テストやオンライン授業など、
決められた時間に、どうしてもやらなければならない時は、
間に合うよう時間調整し、
早く寝たり、早く起きるよう努力しています。

さらに、中学生の時、手をつけなくなった勉強も、再びやるようになったので、
私は現在の長男の事を、ちっとも心配する事なく、応援出来るようになりました。

家でイヤホンをして、ネット授業を見る子ども

 心が元気になれば、体も動き出す!

起立性調節障害などの診断名に惑わされず、
子どもの本当に困っている事に、目をそらさず向き合い、
子どもが[生きやすい居場所]に導いてあげたいですね(^ ^)

この記事を書いた人
こっこ

高校2年と中学3年の息子のママ
専業主婦

2人とも中学生になってすぐ、不登校・登校しぶり・無気力・昼夜逆転など様々な問題が発生

解決するため、たくさん学んで実行
その甲斐あって穏やかな日常を取り戻した今、その経験から得た気づきを、同じように苦しむ全ての方を救うべく惜しみなく発信

プロフィール詳細 

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